簡単!アーユルヴェーダの対処法
こんにちは!
先日、インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」のドーシャについてご紹介しました。
生まれたときの、風・火・水それぞれのエネルギーの配分により、体質やパーソナリティが決まるという考え方です。
今日はそれぞれのエネルギーのアンバランスさをどうやって解消すればいいのか…?
生活のなかでバランスをとるための工夫をご紹介します。
ちょっとした不調が発生する程度のアンバランスさなら、お金も時間もそんなにかからず対処できますよ。
対処法は「反対の性質をとりいれる」
アーユルヴェーダでドーシャがアンバランスになったときの対処法は、とてもシンプルでわかりやすいです。
なぜなら「乱れているエネルギーの性質の反対の要素」をとりいれればいいだけだからです。
たとえば、「風のエネルギー」が乱れているとしましょう。
風は、冷たくて軽くて不規則に吹きます。
対処法は、風の性質である「冷たい・軽い・不規則」の逆の要素をとりいれればいいのです。
つまり、「あたたかい・重い・規則性がある」ものを生活のなかでとりいれます。
それぞれのエネルギーごとに、具体的に見ていきましょう。
風のエネルギーが乱れたとき
風(ヴァータ)のエネルギーが乱れると…
- 不安や心配
- 冷える
- 便秘
- 体の痛み
- 循環器系の疾患
などの不調がおこりやすくなります。
そんなときの対処法はシンプルです。
風の性質(冷たい、軽い、不規則)の逆の性質をとりいれればいいのです。
たとえば、「冷たい」の反対は「あたたかい」ですね。
あたたかいスープを飲んだり、お風呂であたまるといいでしょう。
肌を露出しすぎず、あたたかい服装をするのもおすすめです。
続いて、「軽い」の反対は「重い」ですね。
重いものといえば、油分。
炒め物などオイルのふくまれた料理がおすすめです。
そして、「不規則」の反対は「規則」です。
食事の時間や就寝時間をきめて、規則正しく生活するのが実は一番大切。
規則正しい生活をつづけると、風のエネルギーの不調が軽減されていくでしょう。
火のエネルギーが乱れたとき
火(ピッタ)のエネルギーが乱れると…
- 短気になる
- 汗っかき
- 下痢
- 皮膚や目の疾患
- 胃腸の疾患
などの不調がおこりやすくなります。
対処法は、火の性質(熱い、鋭い、油性)の逆の性質をとりいれます。
たとえば、「熱い」の反対は「冷たい」ですね。
今の季節、キュウリやトマトなど夏野菜で体をクールダウンさせるといいですし、プールで泳ぐのもおすすめです。
そして、「鋭い」の反対は「鈍い」。
鈍さは、尖っているものの逆の丸っこいものを想像するといいと思います。
たとえば、インテリアにやわらかい色をとりいれたり、花をかざったり…
やさしいものをとりいれると効果的です。
「油性」の反対は「水性」でしょうか。
油がいっぱい入った炒め物よりも、蒸し料理やノンオイル・ドレッシングのサラダなどがおすすめです。
水のエネルギーが乱れたとき
水(カパ)のエネルギーが乱れると…
- 怠惰、やる気のなさ
- 肥満
- 鬱
- 鼻づまり
- 呼吸器系の疾患
などの不調がおこりやすくなります。
対処法は、水の性質(冷たい、重い、遅い)の逆の性質をとりいれます。
「冷たい」の反対は「あたたかい」ですね。
あたたかい食べ物を多くとるといいでしょう。
ただし、水には「重い」性質もあるので、油が多い料理だと水のエネルギーを乱してしまいます。
「重い」の反対は「軽い」です。
軽くてあたたかいもの…たとえば炊き立てのインド米などがおすすめです。
また、乳製品など重い性質をもつものはさけて、軽さのある食材を選ぶと効果的。
高野豆腐や切干大根など乾いて軽くなっている食材もいいですね。
最後に「遅い」の反対は「早い」です。
日中はテキパキと動き、運動をとりいれるのもいいでしょう。
水のエネルギーが乱れているときは、「動く」を意識すると、不調が軽減しやすいです。
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というわけで、エネルギー別の対処法を簡単にご紹介しました。
「冷たい」「あたたかい」「軽い」「重い」など、感覚的に想像しやすいものが多いと思います。
いずれも相対的なもので、絶対的に「軽い」「重い」などはありません。
生活のなかで「こっちのほうが軽そうだ」など比較しつつ、楽しんでとりいれていきましょう。