運動でお腹を強くする
こんにちは!
ゴールデンウィークまっただ中、いかがおすごしでしょうか。
先日、インド旅行でお腹をくださない方法をご紹介したところ、
友人が「本当に?」と疑いの目を向けてきました。
もちろん100%ふせげるとはいいませんが…
「不衛生さ」「大量の油」「辛味」など下痢の主な原因は、注意によりある程度はふせげるという話です。
もし仮に下痢をしても出しきればいいだけなので、怖がる必要はないですが、
「お腹をこわす」のを嫌がる人は意外と多いのかもしれません。
お腹を強くする方法はあるのでしょうか?
インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」の古典書に、「運動とお腹の強さ」についての記述があったのでご紹介します。
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運動するとお腹が強くなる
インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」の古典書「スシュルタ・サンヒター」には以下の記述があります。
毎日運動を行う人は、食べ合わせの悪い食物を食べても、また摂取した食物が調理されている、いないにかかわらず、無毒化し、消化することができる。
スシュルタ 治療 24章 ~「アーユルヴェーダ」日常と季節の過ごし方より引用~
運動が習慣化すると、食べ合わせが悪かろうと調理に難があろうと、なぜ消化できるのか…
背景としては、運動が「消化力を高める」ことと関係するからかもしれません。
同じく「アーユルヴェーダ」の古典書「アシュタンガ・フリダヤ」には以下の記載があります。
運動は身体を軽快にし、活動をより可能にし、消化の火を強め、皮下脂肪を少なくする。
アシュタンガ・フリダヤ 総論 2章 ~「アーユルヴェーダ」日常と季節の過ごし方より引用~
つまり…
運動 → 消化力UP → お腹の健康
という順番です。
消化力が強ければ、多少「難があるもの」を食べても消化できるのではないでしょうか。
運動すると美しくなる
運動による効果は、「お腹の強さ」だけではありません。
「美しさも手に入る」と古典書に書かれているので引用してみましょう。
毎日運動している人は、敵の力で打ち負かされることがなく、急激に老化のアタックを受けることもない。
(中略)
たとえ年齢、容貌、身体的特徴が劣っていても、これを立派に美しくする。
スシュルタ 治療 24章 ~「アーユルヴェーダ」日常と季節の過ごし方より引用~
運動により、老化がおだやかになり、年齢や容姿をとわず「美しさ」が手に入るわけです。
ちなみに、今回ご紹介した「アーユルヴェーダ」の古典書「スシュルタ・サンヒター」は3世紀頃、「アシュタンガ・フリダヤ」は7世紀頃に成立したという説があります。
そんな昔から、運動の効用が知られていたと考えると、おもしろくないでしょうか。
無理のない範囲でしっかり「運動」して、「お腹の強さと美」を手にいれていきましょう。