「薬を飲まない」という選択
こんにちは!
体調不良を感じたとき、あるいは、病気になったときに「薬」を飲みますか?
わたしは、日本の薬(西洋医学の薬)を飲むことは、ほぼありません。
「絶対飲まない!」と決めているわけではなく、メリットがあれば飲み、デメリットの方が大きいと感じたら飲まないというスタンスです。
そして、多くの場合、デメリットの方が大きいと感じるので飲みません。
食事やその他のレメディで改善できるからです。
今日は、わたしが甲状腺の病気「バセドウ病」になり、薬を断った話をしたいと思います。
リスクがあるので広くおすすめできるわけではないですが、そういう考え方もある…というご参考になれば幸いです。
「バセドウ病」の薬を飲まない選択をした理由
日本の病院で甲状腺の病気「バセドウ病」と診断をうけてから、いろいろ調べた結果、薬の服用はお断りしました。
理由は、
1.長期間の服用が必要な割に、寛解率が低い
2.割合は低いものの、副作用が重篤
3.生活面で負担が大きい
ということです。それぞれ詳しくみていきましょう。
1.長期間の服用が必要な割に、寛解率が低い
専門医の話によると、最低でも2~3年は毎日薬を服用する必要があるということでした。
しかし、3年間服用した後の寛解率は約30~50%と決して高くありません。
さらに服用中止後、再燃することが多く、再燃率は50%をこえるというデータもあります。
- 「薬の有効性低くない?」
- 「いつになったら治るねん!!」
という心の声をおさえられません。
2.割合は低いものの、副作用が重篤
バセドウ病の薬を服用すると、主に以下のような副作用が出る可能性があります。
- かゆみ、皮疹
- 肝機能異常
- 無顆粒球症
「かゆみ」はよくある副作用なのだそう。
2つめの肝機能の異常から「肝機能障害」になることがあります。
そして、3つめの「無顆粒球症」は命にかかわる重篤な副作用です。
「無顆粒球症」とは、血液中の「顆粒球」という白血球の一種が少なくなる状態です。
そうなると、高熱や強い喉の痛みがおこり、重篤な状況になることがあります。
発生頻度は1,000人に1~3人と多くはありません。
3.生活への負担が大きい
副作用は薬の服用後、数ヵ月以内におこることが多いのですが、それ以降も発生する可能性があるので気がぬけません。
重篤な副作用である「無顆粒球症」は風邪の症状と似ているため、「熱や喉の痛み」といった症状が出る度に、専門医の受診が必要となってきます。
副作用がいつおこるかわからないと考えると、自由に旅行にも行けなくなります。
特にわたしが大好きな「山奥の温泉」や、野生の象が出没する「インドの奥地」に行くことは難しくなりそうです。
熱が出たときに、甲状腺専門医がいる病院へ簡単にアクセスできないからです。
薬の服用は何年続くかわからない。その間、副作用をおそれて自由に旅行ができなくなるとなるのは、わたしにとって大きなデメリット。
さらに、
- 毎日薬を飲み続ける
- 副作用がおこりやすい最初の数ヵ月は2週間に1回通院する必要がある
ことにも負担を感じました。
薬を飲まない「リスク」と医師の反応
「薬はいりません」と伝えると面倒なことになりそうなので、処方箋だけもらって薬局で薬を受け取らないつもりでした。
しかし、わたしがお世話になった病院は、薬局と会計窓口が一緒。
薬は不要だと言わなければなりませんでした。
当然「とんでもない!」という反応で、医師が出てきてリスクを丁寧に説明してくれました。
・副作用によるデメリットよりも、薬を服用しないデメリットの方が大きい
・薬を服用せずに治癒することはない
・薬を飲まずに放置すると
-心不全になる
-甲状腺ホルモンが突然高値になり「甲状腺クリーゼ」という重篤な状態になる
など、死にいたる
・薬は絶対飲むべき
ということでした。
はい…おっしゃることは、よくわかります。
薬を服用しても、しなくてもリスクはある
「代替医療」という手段がないなら、「薬を飲むべき」というのは100%正しいでしょう。
でも、代替医療も立派な治療手段。実績があります。
「考えさせてください」と言って、わたしは病院を後にし、その後の治療は行いませんでした。
確かに「薬を飲まないリスク」はあります。
服用しないことで、急激に症状が悪化し、代替医療を受ける前に死んでしまうこともあり得ます。
とはいえ、こんな重篤な副作用が出るやばい薬は短期間でも飲みたくない…と正直感じました。
飲んでも飲まなくてもリスクはあるのです。
アーユルヴェーダ医のアドバイス
「代替医療」という選択肢のなかから、インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」を選んだわたしは、インド人のアーユルヴェーダ医にオンラインで相談しました。
血液検査の結果や日本の医師の治療方針なども伝えます。
ドクターの反応は
「薬は飲んでも飲まなくても、どちらでもいい」でした。
西洋医学の薬を服用することで治療の妨げになることはないし、これから行う「アーユルヴェーダ」の治療と併用して大丈夫ということ。
「不安を感じるなら飲んだ方がいいよ」とも言ってくれました。
ドクターに相談することで心理的に安心感を得たわたしは、日本の病院の薬は服用せず「アーユルヴェーダ」の治療だけで病気を治すことを決意。
渡印までの過ごし方をアドバイスしてもらい、1ヶ月後にインドの病院に入院できるよう手続きを行いました。
その後については、また次回お話ししたいと思います!
なお、今回の話は、「薬を飲まない」ことを推奨する話ではありません。
薬を飲む必要がある人もいらっしゃると思いますし、飲むことで安心感を得ている方も多いと思います。
わたしの父は体調不良のたびに病院で薬をもらい、少なくとも3~4種類は毎日服用していますが、毎日楽しそうに過ごしています。
本人が選択して幸せならそれでOK!
いろんな考えがあっていいと思っています。