インドの「ひまし油」事情と便秘

こんにちは!
タケノコの食べすぎで荒れた肌に「ひまし油」をぬっていたら、いい感じで修復されてきました。
ひまし油は「肌荒れ」だけでなく、さまざまな効果があります。
特にケイシー療法で知られる「ひまし油湿布」は気持ちよくて大好きな手法。
ひまし油をひたしたフランネルの布をお腹において温めると、婦人科系の不調やメンタル面にとても効果があるように感じます。
インドでは「ひまし油」はわりとポピュラーな存在です。
たとえば、アシュタンガヨガのグル「パタビジョイス師」は、ひまし油での「オイルバス」をすすめていたと聞きます。
「オイルバス」とは、オイルマッサージをした後にお風呂に入ること。
痛みや不調をケアし、心身をととのえてくれます。
オイルバス以外の用途では、「ひまし油」は「便秘」に使われることが多いでしょうか。
今日はインドの「ひまし油」事情と便秘との関係をご紹介します。
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インドの「ひまし油」事情

以前、インドで伝承医学「アーユルヴェーダ」の勉強をしたときに、インド人家庭にホームステイさせてもらいました。
ホームステイ先のダイニングに樽(たる)のようなものがあったので何なのかたずねたら、「ひまし油」だったのです。
用途は「便秘に使う」とのこと。
お腹にのばしてマッサージすると便秘に効果があると言っていました。
ひまし油は緩下作用で知られます。
それにしても、ひまし油が入っている入れ物は「瓶」ではなく「樽」…
相当な量であることは確かです。
ホームステイ先の家族構成は
- おじいさんとおばあさん
- お父さんとお母さん
- 高校生と小学生の娘さん
の6人世帯。「ひまし油、そんなに使う?」と驚かされましたが…
おそらく便秘以外にもちょっとした不調に役立つおなじみの存在なのでしょう。
便秘で「ひまし油」を飲むと…

インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」でも「ひまし油」はおなじみです。
古典書にも記載されているので、古代から愛用されてきたのでしょう。
ひまし油はゴマ油やココナッツオイルなどと比較すると「重い性質」があり、
風のエネルギーを鎮静する効果が高いことで知られます。
だから、風のエネルギーの増加が原因の「便秘」に使われることも多いです。
わたしはインドで甲状腺の病気の治療をうけたあと、真冬の日本に帰国したときに、お腹の調子がくるって便秘になったことがあります。
その時にインド人のアーユルヴェーダのドクターに相談したら、「大さじ一杯のひまし油を飲むように」と指示されました。
大さじ1を飲む勇気はなくて、半分の量を寝る前に飲んだら…それでも効果は抜群!
いや…効果がありすぎでした。
夜中に「ぐるぐるぐる~」っとお腹が音をたてて動き出し、トイレにかけこむことになったのです。
「二度と飲まない…」と感じるほどの激しさでした。
このように「ひまし油」の飲用はわりと激しい効果をもたらすので、「お腹にぬる」からスタートするのがおすすめです。
また、便秘にもさまざまな原因があるので、ひまし油以外の手法がいい場合もあります。
体と相談しつつ、不調を解消していきたいですね。