インドのホメオパシー体験記【前編】

こんにちは!
10年前に、はじめてのインド旅でお世話になったホストファミリーは、自然療法の「ホメオパシー」を愛好していました。
体調不良には「ホメオパシーが一番!」と言っていたのを思い出します。
「ホメオパシー」とは、ドイツ人のハーネマンが1700年代末にはじめた自然療法です。
同種療法といって、症状と同種のエネルギーを体に入れることで、体がもつ自然治癒力を活性化し治癒させる手法なのですが…
今でもヨーロッパでは代替療法として広く普及していて、
イギリスの支配を受けていたインドにも根づいています。
昨年秋にインドを訪れたときに、インドのホメオパシーってどんな感じなんだろう?
という興味関心から、クリニックをたずねました。
今日はそんなインドでのホメオパシー体験記をご紹介しましょう。
インドのホメオパシー事情
インドでホメオパシーは、広く支持されている代替医療の1つであり、
国家的な医療制度にふくまれます。
- インドには30万人以上のホメオパス(ホメオパシーのドクター)がいて、
- 7,500の政府クリニック、70,000を超えるホメオパシー薬局があり、
- ホメオパシーを学ぶ大学は190に届くそうです。
一方、日本では、ホメオパシーは医療として認められていませんし、
ホメオパスの数も600~1,000人程度と推定されるようです。
医療としての認知の違いはもちろんのこと、
インドは桁違いに大きなマーケットであるといえるでしょう。
昨年秋に滞在した南インドのコチは、人口200万人ほどの都市。
街には、ホメオパシーのクリニックがたくさんありました。

日本の都市部で、「内科」の病院を探したらすぐみつかると思いますが、
そんな感覚に近いでしょうか。

わざわざ検索して探さなくても「近所に数軒はある」のがホメオパシーのクリニックなのです。
ホメオパシーのクリニックは人気!
前回の滞在でわたしが訪れたホメオパシーのクリニックは合計2つで、
両方とも、めちゃくちゃ混んでいました。

クリニックのドアを開くと…
- 風邪をひいた子どもたち
- ケガをしている若者
- 目的が定かではない中高年たち
など、さまざまな人でいっぱいなのです。
1つめのクリニックは予約制。
予約した時間に行ったものの、待合室はいっぱいで、診察まで1時間は待ちました。
2つめのクリニックは来た人順に診ていくやり方で、4時間くらい待ったでしょうか。
さらに、初診に1時間くらいかかったので、合計5時間コースとなったのです。
もちろん、待ち時間はクリニックやその日によりけりでしょうが、
ホメオパシーが一般的に普及し、人気があるのをご理解いただけると思います。
診察は時間がかかる
なぜ、ホメオパシーのクリニックが混雑するかというと…
患者が多いのはもちろんのこと、それ以上に、一人ひとりの診察時間が長いからだと思います。

特に初診は、いろんなことを根掘り葉掘り聞かれます。
何か体調不良があれば症状や検査結果を話すのは当然として…
- 幼少期のすごし方
- 幼少期から現在までの親子関係
- 兄弟との関係
- 食事、運動、睡眠など生活習慣
- 現在の仕事、趣味
- 人間関係
- 体調不良で最初に症状があらわれる場所
- 何をすれば症状が好転する・悪化するか
…といった質問に答えていくのは、何かのインタビューのようです。
これは、ホメオパス(ドクター)が患者の根本的な体質を理解するためであり、
話の内容だけでなく、話し方や表情なども観察されているのでしょう。
前回の滞在で訪問した2つのクリニックのうち、
最終的にお世話になったクリニックは、ご夫婦のホメオパスでした。

夫と妻の両ホメオパスから質問が交互にやってきて、
さながら「陰と陽」という感じのいいバランス。
何より、お二人のお人柄がすばらしくて、開放的な空気感の中で
お話しできたのが楽しかったです。
なぜ、偽の処方箋?
診察が終わったら、ホメオパスが別室でレメディを調合して渡してくれます。

今回お世話になったホメオパスは、処方内容を患者に知らせると「バイアスがかかる」という考えから、患者に処方内容を伝えない方針でした。
必要に応じて「偽の処方箋」を発行してくれます。
つまり、患者は実際のレメディとは異なる内容の処方が書かれた処方箋を受けとるのです。
処方箋は空港でチェックされる可能性があるため出国の際に必須なのですが、
わざわざ偽の処方箋を用意するなんて、なかなか念入りではないでしょうか。
なお、処方内容を知らせるかどうかは、ホメオパスによりけりで正解はありません。
偽の処方箋をわたされた場合も、すべて薬を飲み終わったら実際の処方を教えてもらえます。
ホメオパシーの驚くべき効果

ホメオパシーは即効性があるので、何か症状があるときに利用するとわかりやすいと思います。
たとえば、前回のインド滞在でわたしは、眠れない日がありました。
日本のオフィスアワーに合わせて朝5時半から午後3時くらいまで仕事をしていたのですが…
不妊治療の通院がない日は、その後の自由時間で「どこに行こう?」と考えるとワクワクして夜眠れなくなったのです。
そんな時に、ホメオパスに処方されたレメディを服用したら、
あっという間に眠りに落ちました。
何の処方をされたか知らないにも関わらず…です。
その後も不眠に悩まされることはなかったので、継続した効果が得られたといえるでしょう。
というわけで、今日はインドでのホメオパシー体験をお届けしました。
後編では、インドと日本のホメオパシーの違いなどをレポートする予定です。
どうぞお楽しみに♪


