アーユルヴェーダと「お月見」
こんにちは!
早いもので、朝晩はかなり涼しくなってきましたね。
スーパーで「お月見」のお団子がたくさんならんでいました。
明日は十五夜、つまり「中秋の名月」なのだとか。
すごしやすい秋の夜、のんびり「お月見」するのもいいでしょう。
実は、インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」では、夏から秋にさしかかるこの季節に「お月見」がすすめられます。
スパイシーなインドと「お月見」…不思議なとりあわせに感じられるかもしれません。
今日は、アーユルヴェーダ的な観点から秋のすごし方と「お月見」について考えてみましょう。
アーユルヴェーダ的な「初秋」のすごし方
インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」で初秋は、夏の間に蓄積された火のエネルギー(ピッタ)が増大し、乱れる季節といわれます。
火のエネルギーが乱れると…
- 湿疹
- 口内炎、吹き出物
- イライラ
- 目や胃腸の不調
- 下痢
- 炎症
などにつながりやすいです。
心あたりのある方は、火のエネルギーをふやす「辛いものや刺激物」をさけた方がいいでしょう。
逆に、秋の甘いフルーツや、火のエネルギーをクールダウンしてくれるギーなどもおすすめです。
そして、ふえすぎた火のエネルギーを鎮静させるには…
いい香りでリラックスしたり、「月を見るのがいい」と言われます。
なぜ「月」を見るのがいいのでしょうか?
「月」は火のエネルギーをクールダウンする
インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」では、月は火のエネルギーをクールダウンすると考えられています。
月を見るだけでも効果がありますし、月光浴もいいでしょう。
「一晩、月光をあびた水」を飲むのもすすめられるくらいです。
実際、月を見ていると、心がおだやかになっていかないでしょうか。
なぜなら、太陽と月は、陰と陽で対になるもの。
夏の間にたくさんとりいれた「太陽(火)」のエネルギーをクールダウンするのが「月」だと考えると、わかりやすいかもしれません。
火のエネルギーは熱く・鋭く・油性の性質をもちます。
そんな火のエネルギーを鎮静させるには、火とは逆の性質(冷たく、鋭さがなく、水性)をとりいれるといいです。
冷たくて、鋭さがなくて、水性…
あれ?「お団子」があてはまりませんか?!
ほんのり甘味のあるお団子は体をクールダウンしますし、丸い形をしていて鋭さがありません。
火をメラメラと燃えたてる油分もふくんでいませんね。
つまり、お団子をお供えして、お月見をしたあとにいただくのは、
アーユルヴェーダ的にも理にかなっているといえます。
そんなわけで、明日の夜は空を見上げてお月見を楽しみませんか?!
ラギ粉のワークショップに出られた方は、上新粉にラギ粉を少し足してお団子をつくるのもおすすめですよ。