ヨガの「シャバーサナ」と脱力
こんにちは!
ヨガには「シャバーサナ」といって、仰向けになって脱力するポーズがあります。
たくさん動いた後、仰向けになるのを楽しみにされている方も多いでしょうし、
気持ちよく眠ってしまう方もいらっしゃいますね。
しかし、この「シャバーサナ」はヨガで一番むずかしいポーズだといわれているのをご存じでしょうか。
「え?あれってポーズだったの?」
と思われるかもしれません。
ただ仰向けに寝転がって休憩しているわけではなく、れっきとしたヨガのポーズなのです。
今日はヨガで最も難易度の高いポーズ「シャバーサナ」から、体を脱力する意味を考えてみましょう。
「シャバーサナ」はむずかしいポーズ
プラブヨガの長期コースRYTを受講したときに、「シャバーサナ」についてヨガの師・プラブジに質問をしたら…
「ノーノー!みなさんのシャバーサナは、ただ寝てるだけで、本物のシャバーサナじゃありません」
と、まさかの全否定から解説がはじまったのでした。
「本物のシャバーサナ」については、話が長くなるので割愛しますが…
シャバーサナのむずかしさの要素の1つは、体をすべて脱力することだと思います。
全身の力をすべてぬくのは、なかなかむずかしいもの。
仰向けになって、気持ちよくリラックスしているようで…
- 顔まわりに余分な力が残っている
- 背中が硬直している
- みぞおちにかたさがある
など、全身を脱力しきるのはむずかしいと気づかれるでしょう。
体の力をぬけない理由
なぜ体の力をぬくのがむずかしいか…考えると、
日常生活で「力を入れる」機会が多いからではないでしょうか。
プレッシャーがかかると「肩」に力が入るかもしれないし、
文字どおり「歯をくいしばって」仕事をする人もいます。
何か嫌なことを言われたら「みぞおち」のあたりがぎゅっとかたくなったり、
想定外の出来事がおこると「眉間」にシワをよせたりします。
急いでどこかに向かうときは、全身に力を入れて走ることもあるでしょう。
そんなわけで、わたしたちの日常は、体の「力をぬく」よりも「かたくする」機会が多そうです。
体の力をぬくケアで脱力する
体をかたくする機会が多くなると、「かたまっている」ことにさえ気づかなくなります。
そうなる前に、体をゆるめるケアをするといいでしょう。
オイルでマッサージをしたり、温めるケアもいいと思います。
ヨガ以外のボディワークやセラピーで役に立つものもあるかもしれませんね。
たとえば、以前ご紹介したアマゾンのハーブ「ハペ」は、強烈さとともに体の力を完全にぬきさってくれました。
「全身が脱力すると、起き上がれないんだ…」と気づいた機会です。
整体などボディワークでそのように感じる方もいらっしゃると思います。
そして、脱力して動けなくなるのは、
「もっと体の力をぬいて」「休みが必要だよ」という体からのサインのように感じます。
体の力をぬけるようになると、疲れづらくなるだけでなく、日常でのびのびと自分の力を発揮しやすくなるのではないでしょうか。
かたまった体や心をやわらかくして、しなやかに生きていきたいですね。