「ヨガ的な食べ物」と「健康をつくる食べ物」
こんにちは!
日に日にあたたかくなっていきますね。
春の野菜がでまわり、楽しみがふえるこの季節。
今日は、「ヨガですすめられる食べ物」とその理由をご紹介しつつ…
実は「ヨガ的な食べ物」と「健康をつくる食べ物」が必ずしも同じではないという話をします。
食べ物にご興味や迷いがある方は、ぜひご一読いただければ幸いです。
ヨガ的な食べ物とそうでない食べ物
ヨガでは基本的に、「サトヴィック・フード」といって新鮮で純粋な食べ物がすすめられます。
たとえば…
- 清らかな水
- 新鮮なフルーツや野菜
- 炊きたての穀物
などです。
一方…
- 辛いもの
- 塩気がきいたもの
- 玉ねぎやニンニクなど五葷(ごくん)
といった刺激をもたらす食べ物は「ラジャスヴィック・フード」とよばれ、あまりすすめられません。
これらの食べ物は刺激や活発さをもたらし、「しずかに瞑想」できなくなるからです。
さらに…
- 死んだ動物(肉類)
- 鮮度のおちた野菜
- 加工食品
- アルコール
などは「タマスヴィック・フード」とよばれ、怠惰や貪欲さ・無知をもたらすと考えられています。
つまり、さけた方がいい食べ物ですね。
食べる物を選んだほうがいい理由
なぜ食べる物を選んだほうがいいかというと…
食べ物の性質がわたしたちの心身をつくると考えるからです。
- 純粋な性質の食べ物から、純粋さを得るか…
- 刺激的な食べ物から、活力を得るか…
- 生命力がない食べ物から、怠惰を得るか…
わたしたちは選択できるのです。
「ヨガ的な食べ物」と「健康をつくる食べ物」は同じではない
しかし、ヨガですすめられる純粋な食べ物「サトヴィック・フード」と「健康をつくる食べ物」は必ずしも同じではありません。
「サトヴィック・フード」はすでに健康な人が、ヨガをきわめるための食べ物で、治療目的のコンセプトではないからです。
そして、現代人は健康ではない人の方が多いと思います。
体にコリや痛みがあったり、心がつねにハッピーでないとしたら…100%健康とはいえないからです。
そんな現代人の多くは「ヨガ的な食べ物」の前に、「健康をつくる食べ物」をとる必要があります。
プラブヨガの長期コースRYTでは、ヨガの師プラブジ指導のもと、皆でカレーを作る機会がありました。
そこで、カレーのなかに大量に投入されたのが「ニンニク」です。
ニンニクは五葷(ごくん)であり、刺激をもたらす「ラジャスヴィック・フード」です。
ヒンドゥーの寺院だけでなく、仏教でも修行僧が五葷(ごくん)をさけるのは一般的。
プラブジによると、心身を健康にするために体からつくりなおす必要があるとのこと。
「ニンニク」はホルモンバランスをととのえるはたらきがあり、
五葷(ごくん)の1つで、同じくカレーに投入された「玉ねぎ」にはデトックス効果があります。
ヨガ的な食べ物を食べる前の「準備」として…心身を健康する食べ物を上手にとりいれたいですね。