4種類の背骨の構造
こんにちは!
今日は、背骨の構造により、ヨガのポーズが変わってくる…というちょっとマニアックな話をしたいと思います。
4種類の背骨の構造による違い
背骨の構造として、
上体を前に軽く曲げて、背中全体を湾曲させたときに、
①腰のあたりが丸くなる(ラウンド)か、平ら(スクエア)か
②腰のあたりの背骨が外側に出るか、内側に引っ込んでいるか
により、ヨガのポーズの中でできること、できないことがかなり違ってきます!
たとえば…
①で腰のあたりが丸くなるラウンドタイプの人は、ショルダースタンドから降りてくるときに、背骨を1つ1つ床につけるようにしてぐる~んとスムーズに降りられます。
なぜなら、腰を丸められる構造だからです。
一方、腰のあたりが平らになるスクエアタイプの人は、ショルダースタンドから降りようとすると、バターンと倒れるように落ちます。
腰のあたりが平らなため、背骨を1つ1つ床につけることができないからです。
さらに、②で、背骨が外側に出る人は、仰向けの状態で足を頭の方にもっていってから戻るなど背骨が直接床につく動きをたくさん行うと、(背骨が床に当たって)背骨を傷めてしまいます。
逆に背骨が引っ込んでいるタイプの人は、ゴロゴロ転がっても大丈夫!
なぜなら背骨が体の内側に引っ込んでいるので、床に背骨が当たらないからです。
これは背骨が外側に出るタイプの人の写真↓
背骨が外側に浮き出ています。
自分の構造をベースに考えると危険…
自分の構造をベースに人の動きを見ると、構造が異なる人の動きが理解できないし、見当違いなアドバイスをしてしまいます。
たとえば、わたし自身は①ではラウンドタイプ、②では背骨が外側に出るタイプです。
これまで背骨の構造の違いを知らなかったので、①のスクエアタイプの人が、ショルダースタンドからぐる~んと転がって降りられないのは「お腹のインナーマッスル」が弱いと勘違いしていました。
実際、ヨガのクラスで「もっとお腹の力を使ってー」と指導されるケースは多いです。
そして、自分と同じように、みんな背骨は出てるものだと思っていました。
ガルバピンダーサナといって背中を丸めてゴロンゴロンと転がるポーズがあるのですが、わたしは背骨のあたりに痣がよくできていたのです。
それが普通と思ってましたが、大きな勘違い!
背骨の構造の違いであって、お腹のインナーマッスルは関係ないし、同じ動きをしても背骨を傷める人とそうでない人がいる…。
こんなに構造の差があるとは驚きです。
そして、①②は2種類ずつに分類していますが、当然グラデーションがあります。
人それぞれ全然違うし幅広い!
今日は、7人の先生仲間で背骨を見比べ合って、面白い発見がある補講でした。
ちなみに私が背骨のあたりに痣を作っていたのは、完全に「無知による痛み」。
各人の身体の構造の違いを理解して、それぞれ快適に効果のあるポーズができるように学んでいきたいと感じました。
ヨガで100%、ケガをさせてはいけない
ヨガで100%、効果がなければならない
今日のプラブジのお言葉。
ケガは生徒さんに対しては当然のこと、自分自身にケガさせるのもNGです。
そして、効果のない動きをしても意味がありません。
身体の構造を理解し、ヨガという素晴らしいツールをわかち合っていきたいです。