ダライ・ラマ法王のお言葉
こんにちは!
過去に書きとめたノートを整理していたら、ダライ・ラマ法王の言葉がでてきて、改めてハッとさせられました。
かなり昔ですが、来日されたときに講話会に参加したことがあります。
始終ニコニコとされていて、エネルギッシュに話される姿が印象的でした。
ノートに書きとめた内容の出典がどこだったかは忘れてしまいましたが…
わたしたちの「幸せ」のヒントになるのではないかと思います。
今日はダライ・ラマ法王のお言葉から幸せになるヒントを考えてみましょう。
苦しみの原因は「考えすぎ」
ダライ・ラマ法王によると…
私たちの苦しみの多くは、私たちが考えすぎることに由来します。
生まれた日から息を引き取る日まで、私たちの人生の土台になるのは、愛情と人間的なぬくもりです。
チベットでは、多くの病は愛情と慈悲心という薬で治るといいます。
とのこと。
たしかに「考えすぎる」と、余計な心配や不安を生みだします。
そして、目的や数字を重視するあまり「人間的なぬくもり」がないがしろになっていないか反省させられるのも事実。
現代社会で多くの心身症が発生していることを考えると、「多くの病は愛情と慈悲心という薬で治る」のも一理あると思うのです。
不安への対処法は、まわりに目をむけること
さて、考えすぎることで生じた「不安」への対処法も言及されています。
自分を守ろうとすればするほど、自信をなくし、内気になるものです。
不安に対処する有効な方法は、自分のことを考えずに、人のことを考えることです。
本当に人の困難を目にすると、自分のそれは大したことではなくなります。
自分の状況を「考えすぎる」と、形のない不安が大きくなって押しつぶされそうになりますが…
まわりに目をむけ手をさしのべることで、結果的に自分の不安や悩みも客観視できるのかもしれません。
祖国を追われ、大変な状況にあるお方だからこそ、おっしゃる言葉に重みがあると感じます。
日本人は「お金の奴隷」?!
さらに、印象的なお言葉がこちらです。
確かに、あなた方は貧困から解放されています。
でも、お金の奴隷です。
本当のところ、あなた方は決して満足することはないでしょう。
日本では多くの人が「宗教」をよりどころにしていません。
では、何をよりどころにしているかというと「お金」かもしれないと思うのです。
別に「お金の亡者」だというつもりはありませんが、お金を稼ぐために1日の大半を費すビジネスパーソンは多いですよね。
お金をよりどころにした利便性や快適さに依存していると、本質的な満足感をえられないというのも、実感できるポイントではないでしょうか。
精神的な幸福は、五感で味わう快楽よりはるかに大切なのです。
快楽が続くのは短い間ですが、本当の幸福とは長期にわたって続くものです。
体を鍛えることと違い、心を鍛えることには限界がありません。
常識的に考えて、人生は短いですし、この短い地球上での滞在を、自分にとっても他人にとっても有意義にした方がいいでしょう。
…というわけで、法王のお話は、心の豊かさについてのトピックにつながっていきます。
「心」をきたえるのは「瞑想」だけでなく、日々の生活のなかで「何を選択するか」も役立つでしょう。
法王のお話は、とてもシンプルでありながら納得度が高いように思います。
心を豊かに、幸せな人生を歩んでいきたいですね。