梅仕事と「アムラ」

こんにちは!
今年も梅仕事の季節がやってきました。

お世話になっている農家さんから「青梅」が2キロ届き、何をつくろうか考え中です。

まだ青々しい青梅たち

昨年は「台湾茶梅」をつくったのですが、なかなかおいしく仕上がりました。

「台湾茶梅」とは、台湾のお茶っ葉と甘味(はちみつ)で梅を漬けこんだもので、茶葉のさわやかな香りと梅の甘酸っぱさが絶妙においしいです。

作り方の参考にしたのはこちらだったと思います。
わりと簡単にできるので、ご興味のある方はぜひお試しを♪

「梅仕事」といえるほどの仕事量ではありませんが、毎年、梅のしょうゆ漬けや梅ジュースなどをつくるのが楽しみです。

今日は「梅仕事」に心がときめく理由と、梅によく似たインドのスーパーフルーツ「アムラ」をご紹介します。

毒が薬になるプロセスが楽しい

梅仕事が楽しいのは、「梅が好き」という味の好みもありますが、おいしくなっていくプロセスがおもしろいからです。

青梅は、生では食べられません。
そもそもおいしくないですし…体内で毒を生成する「アミグダリン」がふくまれるので、たくさん食べると中毒をおこす可能性があるからです。

しかし、塩や甘味などで漬けこみ、時間をおくことで無毒化されていきます。
毒がなくなっていくとともに、まろやかさが増し、おいしく感じられるのが興味深いポイント。

食養の世界では、梅は「極陰」といって、強い陰性のエネルギーをもつそうです。
強い「陰性」の青梅に、太陽の光や時間という「陽性」の要素をくわえることで、陰陽のエネルギーが調和しておいしくなるのだとか。

さらに、おいしくなるだけでなく、熟した梅はさまざまな薬効で知られます。

陰と陽が調和して、毒が薬になる…
そんなことを考えながら、ときどき味見をして「ちょうどいい頃合い」をさがすのが大人の楽しみかもしれません。

インドのスーパーフルーツ「アムラ」

梅仕事で思い出すのが、インドのスーパーフルーツ「アムラ」です。
外見も味もなんだか梅に似ているからです。

写真を見比べていただくと、葉っぱの形こそ梅とは違いますが、「実がなる」感じが似ていないでしょうか。
生のアムラの実はこんな感じです。

アムラの実

インドでは市場などで売られていて、新鮮な実が簡単に手に入ります。

左下がアムラ

インドでのアムラの食べ方は、スパイスと一緒に漬けこんで「ピクルス」にするか、
はちみつなど甘味で漬けて、甘酸っぱくして食べることが多いようです。

梅と同じく、「お漬け物」用途が多そうですね。

アムラは5つの味(甘、酸、辛、苦、塩)がすべてふくまれるフルーツ。
インドの伝承医学アーユルヴェーダでは、5味をふくむ「完全な食べ物」として、若返りをもたらすといわれています。

とはいえ、生のアムラは渋みと苦味が強くて「むむむ…」と顔をしかめる味。
一方、スパイスやはちみつで漬けると「おいしく」感じるのは、梅と同じ原理なのでしょう。

日本で生のアムラが流通しているのを見たことがありませんが、「青梅」なら簡単に手に入ります。
青梅をおいしく薬効化するプロセスを楽しみつつ、健やかに夏をむかえませんか?!

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