日本人女性の8割が「隠れガマン」

隠れガマン

こんにちは!
漢方でおなじみのツムラさんによる「隠れガマン」をテーマにした調査が興味深いので、ご紹介したいと思います。

20代~50代の⼥性10,000⼈を対象にした「隠れガマン」の調査によると、
⼥性の

  • 約8割が、不調をガマンして仕事や家事をこなしている
  • 約6割が、不調をガマンすることで「体調を悪化」させている
  • 約8割は、親しい女性が不調をガマンしていることに気づいたら、しっかり休むことを勧める

という結果だそうです。

多くの女性「隠れガマン」してがんばり、体調悪化につながることもある一方、
周りの女性には「しっかり休んでほしい」と願ってる…
みなさん、けなげすぎる…!

「不調」の上位は、「疲れ・だるさ」「イライラ感」「不安感」「PMS」などです。

そして、ガマンする理由は、

  • 1位:「休むと、仕事・家事などに支障が出る」
  • 2位:「ガマンできる
  • 3位:「病気ではなく休むほどではないと思っている」

…これもせつなくなります。

「周りに迷惑をかけたくないし、なんとかガマンできる…」という「隠れガマン」体質があらわれているように感じますし、
言いかえれば「病気になるまで休めない」という現実も見えてきます。

「休みづらい」「女性特有の体調不良への理解が不足している」など社会的な問題でもありますが、社会の変化を待っていてもわたしたちの「今の体調不良」は解消しません。

わたしたちはこの結果をふまえて、自分たちで対処していく必要があるのでは…と感じます。
そして、周りの女性が体調不良に見えたら、積極的にサポートすることで「隠れガマン」を減らしていきたいところ。

今日は、日本人女性の8割が「隠れガマン」をしているという事実から、

  • 「隠れガマン」をする背景
  • わたしたちにできること

を考えていきたいと思います。
「隠れガマンしてるかも…」という方も「周りにそういう人がいる」という方も、ぜひお読みいただけるとうれしいです。

「隠れガマン」をする背景

なぜわたしたちは、体調不良でも「ガマンできる」「病気ではなく休むほどではない」…とガマンしてしまうのでしょうか。

  • 自分の体調不良を過小評価している
  • 相談相手がいない
  • 頼る相手がいない

というあたりが大きいように、わたしは感じます。

体調不良が「いつものこと」になると、つい過小評価してしまいがちではないでしょうか。
「いつものことだから、今回もがんばる」とムリしてしまうように思います。

そして、適切な「相談相手がいない」ことも原因として考えられそうです。
この調査によると、半分以上の女性が体調不良があっても周りの人に相談していません。

「生理痛」「PMS」「更年期」…など女性特有の不調は、個人差がものすごく大きいので、周りの女性に相談しても理解されづらいこともあると思います。
共感が得られない、理解してもらえない相手に相談しても支えにならない…ので相手を選ぶ必要があります。

そして、自分がふだんおこなっている仕事や家事を肩代わりしてくれる「頼れる相手」がいないことも背景にありそうです。
なぜなら、ガマンする理由の1位は「休むと、仕事・家事などに支障が出る」こと。
代わりの人がいれば、休めるはずだからです。

わたしたちにできること

わたしたちが個人でできることは、

  • 体調不良を過小評価しがちだと理解する
  • 相談相手をみつける
  • 頼れる人(サービス)をみつける

というあたりではないでしょうか。

まずは、わたしたちは「隠れガマン」しがちな傾向があると理解する必要があると思います。
そして、約6割が不調をガマンすることで「体調を悪化」させている…という事実をどうか忘れないでほしいのです。

体調を悪化させてしまう前に、「ちょっとした不調があれば、すぐ休む」を心がけたいですね。

そのために、日ごろから「相談相手をみつける」「頼れる人(サービス)をみつける」などの準備しておくと心強いです。
身近に理解や共感をしてくれる女友達家族がいない場合は、オンライン上のつながりでもいいので、はやめにみつけておきたいところ。

調査によると、相談相手は「友人」「母親」「同僚」など身近な人が多く、プロ(かかりつけ医)に相談するのは7%しかいません。
「病気じゃないこと」を「かかりつけ医」に相談するハードルの高さがあらわれているのかもしれませんね。

「かかりつけ医」に相談するのはハードルが高い…と感じるのであれば、街の「漢方薬局」を利用してみるのもいいですし、
「整体」「マッサージ」「ヨガ」などより心理的な距離が近いプロに相談してみてもいいでしょう。

さらに、自分の仕事を肩代わりしてくれる人をみつけておくことも大切です。
仕事であれば同僚「体調不調」について日ごろから話をしておくのもいいですし、家事であれば「シルバー人材センター」のような有料のサービスを頼ってもいいと思います。

いざ体調が悪くなってから探すと大変なので、体調がいいときからつながりを作っておけるといいでしょう。

なお、この調査では、女性の9割「隠れガマン」をしなくていい社会になってほしい…と願っています。
体調不良のあらわれ方はさまざまだけど、みんな、ガマンがなくなることを望んでいるのです。

どうぞみなさん、ムリをせず、よく休んでください。
そして、もし周りの女性が体調が悪そうにしていたら、積極的に手をさしのべたいですね。

男性のみなさんも、「体調が悪そうだけど大丈夫?」「何か手伝おうか?」と声をかけるだけでも、相手のささえになれるはずです。
お互いに助けあって、「隠れガマン」をなくしていきましょう。

「隠れガマン度」をチェックできるツールがあるようなので、よかったらチェックしてみてください♪

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