ヨガに最適な時間とは?

こんにちは!
蒸し暑い季節になってきましたね。
少し動くと汗がじんわりと出て、ヨガをするにも気持ちいい季節だと思います。
とはいえ、日中は気温が上がりますし、いつヨガをするのがいいのでしょうか?
今日は、ヨガをするのに最適な時間について
ヨガの古典から考えてみましょう。
古典的には、夜明け前がベスト

ヨガの古典書「ハタ・ヨーガ・プラディーピカー」では、
ヨガをするのに理想的な時間について、「ブランマ・ムフールタ」をすすめています。
「ブランマ・ムフールタ」とは、こちらの記事でご紹介したとおり、
日の出の96分前から48分前のことです。
ざっくりと、日の出の1時間半前くらいに始まる…と考えればいいでしょう。
この時間は、マスター・サティシュジが「コネクション・アワー」とおっしゃるように、
宇宙とつながりやすい神聖な時間であり…
ヨガや瞑想、読経など修練(サーダナ)をするのに最適な時間と考えられています。
なぜ、夜明け前がいいのか?

というわけで、古典的な解釈では夜明け前にヨガをするのがベストです。
「なぜ、夜明け前がいいのか?」をもう少し掘り下げると…
- 集中しやすい
- 新鮮な空気からプラーナ(生命エネルギー)をとりいれられる
…といった利点から、ヨガの「効果を感じやすい」時間といえるのではないでしょうか。
なお、インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」的には
朝2時~6時の夜明け前の時間は、ヴァータ(風)が支配する時間であり…
「起床しやすい」「動きやすい」時間と考えられています。
つまり、ヨガなど新しい習慣をはじめる際に「面倒だ…」と感じづらく、
体を気持ちよく動かせるのです。
一方で、朝6時以降になると、カパ(水)の時間になりますので、
6時以降に起きる方が「だるい」「眠い」と感じやすいことで知られます。
「うそー?」と思われた方は、単純に睡眠不足かもしれませんね。
しっかり眠った上で、6時より前に起きてみてください。
さて、少し脱線しましたが、まとめると…
「ブランマ・ムフールタ」はヨガの効果を感じやすく、気持ちよく動ける時間ですから、
すなわち、もっとも「ヨガを習慣化しやすい」時間といえるかもしれません。
早朝ヨガができない人は、どうする?

というわけで、「早朝にヨガをしましょう」というのが古典からの提案。
少し工夫すれば「10分なら捻出できる」「20分なら…」という方はぜひ挑戦してください。
一方、ライフスタイル上、「そんなの無理!」という方は、
無理して早朝にヨガをする必要はないと思います。
ご自身の生活の中で、「この時間ならヨガできる」時間をみつけていただき、
続けることの方が、早朝ヨガの3日坊主よりも、よほど心身のためになるでしょう。
早朝に時間をつくれなくても、「遅めの朝」「お昼すぎ」「夕方」「寝る前」など
ご自身にとって、「この時間なら!」という時間をぜひ確保いただければと思います。
早朝以外だから効果がない、続かない…ということは決してありません。
大切なことは、ヨガを日常にとりいれること。
無理のない範囲で生活にとりいれて、健やかにすごしましょう。