カルマヨーガの時間

ヨーガセラピー

こんにちは!
昔、お世話になっていた禅寺のご住職が、座禅会のメンバーと交わされていた言葉が印象に残っています。

住職:「それで、毎日どれくらい坐るの?」

メンバー:「1日〇時間です!朝と夜と…」

住職:「たったの〇時間だけ?私は24時間すべてが座禅よ」

ヨガも同じだと思うのです。
フィジカルな練習を1日何時間もくりかえすだけが、ヨガの練習ではありません。

「1日24時間すべてをヨガに費やす」…それは、フィジカルなヨガの練習を1日中やっているという意味ではなく、
すべての行いをヨガに変えていくことこそが、最終的なヨガの形だと思います。

「行いのヨガ」を「カルマヨーガ」とよびます。
今日はそんな「カルマヨーガ」の話をしていきましょう。

カルマヨーガとは?

カルマヨーガとは、「行為のヨガ」という意味で、

  • 「やるべきことをやる」
  • 「やるべきでないことを、やらない」

の2点に集約されます。
とてもシンプルですよね。

「やるべきこと」は人それぞれですし、その人のライフステージによってもことなります。
その人が今現在、やるべきことをしっかりと行い、役割を果たしていくことが大切だという考え方です。

案外、見落としがちなのが「やるべきでないことを、やらない」かもしれません。
わたしたちはとかく、余計な一言を言ってみたり、ないものねだりをしたくなるもの。

あるいは、「もっとちゃんとしなければ!」と自分に厳しくしすぎるのも
「やるべきでないこと」にあたるのでしょう。

みなさんにとっての「やるべきこと」「やるべきでないこと」はどんなことでしょうか?

フィジカルなヨガの意味とは?

ヨガクラス

さて、行いのヨガである「カルマヨーガ」が大切だとしたら、
体を動かすヨガなんていらないじゃないか?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

  • 「やるべきことをやる」
  • 「やるべきでないことを、やらない」

とてもシンプルです。
ヨガマットも必要ないですし、ヨガのポーズもいりません。

心も体も健康でエネルギーに満ちあふれている人なら、本来それで十分なのだと思います。

一方で、「肩がこる」「腰痛が…」「落ちこむ」といった不調を少しでも感じているとしたら、
自分の役割に100%集中するのはむずかしくなるのではないでしょうか。

フィジカルなヨガは、心と体を整えエネルギーを循環させてくれます。

心身が健やかであれば、自分の役割を楽しみながら果たしていけるというもの。
カルマヨーガの「土台」となるのは、やはり体を動かすヨガだと感じています。

わたしの新しい役割

インド

最近、わたしは「お母さん」業をはじめました。
「養育里親」として、幼児を一人、わが家でお預かりしているのです。

突然「何の話?」と思われるかもしれませんが…
昨年末に県の「里親制度」への登録が完了し、先月、具体的な預かりのお話をいただいたのです。

里親制度とはさまざまな事情で親の養育を受けられないお子さんを、
里親家庭でお預かりしたり縁組したりして、養育する制度のこと。

今回のわたしのケースでは、一時的にお預かりしているだけですが、
毎朝保育園に送り、夕方頃にお迎えし、ご飯を食べさせお風呂に入れて寝かしつけると…

本当に毎日があっという間にすぎていきます。

自分のことや家のことは、後まわし。
実際に幼児をお預かりしたら、世の中のすべての「お母さん」たちにたいする尊敬と感謝の念を感じる日々になりました。

今のわたしの「やるべきこと」は、仕事とお母さん業の両立。
小さな命を大切に、そして、自分自身も大切にしながら、カルマヨーガを楽しみたいですね。

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