インドのホメオパシー体験記【後編】

こんにちは!
ゴールデンウィークはのんびりすごせたでしょうか。
あわただしい日常にもどられた方も多いと思います。
忙しい中でも、体をリリースしたり深呼吸したりする時間を1日の中にとりいれていただければ幸いです。
さて、少し時間があいてしまいましたが、インドでホメオパシーのクリニックを
訪ねた体験記の後編をお届けします。
(ホメオパシーって何?という方は、前編からご覧ください)
前編では、インドのホメオパシー事情から実際の診察の様子や
効果についてお話ししました。
今日は、インドと日本のホメオパシーの違いを中心にレポートします。
インドと日本「ホメオパシー」の違い
インドでホメオパシーのクリニックを受診して、
いくつか日本との違いに気がつきました。
もちろん、ホメオパシーにはさまざまな流派があるので、
「流派による違い」も大きいと思いますが…
ここではなるべく地域性にフォーカスして違いをご紹介しましょう。
| インド | 日本 | |
|---|---|---|
| ホメオパシーの位置づけ | 医療 | 医療ではない |
| ホメオパス | 国家資格 | 民間資格 |
| ホメオパスの医療知識 | 多い | 微妙 |
| 他医学との組み合わせ | OK | 微妙 |
| 臨床例 | 多い | 少ない |
| 費用 | 安価 | 安価~高価 |
ざっくりまとめると、こんな感じでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
医療行為か、そうでないか?

インドと日本のホメオパシーで、一番大きな違いは、
ホメオパシーが医療として認められているか、そうでないかという点だと思います。
前編でもご紹介したように、インドでホメオパシーは「医療」ですが、
日本では、民間療法の1つにすぎません。
つまり、ホメオパス(ホメオパシーのドクター)になるために
- インドでは大学で学び、国家資格を習得するのにたいして、
- 日本では、民間の機関で学んで資格習得します。
日本のホメオパス養成機関を軽んじるつもりは全くありませんが…
正直、インドのホメオパスと日本のホメオパスでは、医療知識に差があるように感じるのは事実です。
たとえば、インド人のホメオパスに、服用している薬の名前を伝えたら「それは〇〇のための処方ね」とすぐにご理解いただけるのにたいして…
日本人のホメオパスだと、薬の名前さえご存じなかったりします。
もちろん、日本人でも医師免許があるホメオパスもいらっしゃるでしょうから
個人差あると思いますが、基本的な医学知識がないと正直不安に感じる部分はありました。
医療知識と統合医療

なぜホメオパスに医療知識がないと不安に感じるかというと…
特定の薬が処方される心身の状態や、薬の副作用として起こりえることを
理解していない状態で、効果的なレメディを選んでいただけるか疑問が残るからです。
特に、他の医学と組み合わせて治療したいと考えている時に
「この人、大丈夫?」という信頼性の問題に発展する可能性があります。
ホメオパシーのレメディは極度に希釈されているので、
西洋医学の薬やアーユルヴェーダの薬などに相互作用する心配はほぼありませんが…
アーユルヴェーダの薬のパッケージに「ホメオパシーの〇〇と同時服用しないように」
などと注記が書かれているケースがあるのも事実。
それは、たとえば、アーユルヴェーダの薬で体を冷やして鎮静しようとしているのに
ホメオパシーのレメディで熱を上げようとしている…など相反する方針で治療がされた場合に
体の混乱を防ぐためだといわれます。

インドでは、患者が西洋医学やアーユルヴェーダ、ホメオパシーなどを組み合わせて治療する
統合医療が珍しくないので、ホメオパスもアーユルヴェーダのドクターも薬剤の組み合わせに注意を払います。
一方、日本では統合医療はまだまだ馴染みがうすいコンセプト。
さまざまな医学を組み合わせて治療したいと考える人にとっては、インドの方が手っ取り早いかもしれません。
臨床例の違い

さて、インドではホメオパシーが身近な医療として機能しているため、
前編でもご紹介したように、たくさんのホメオパシークリニックがあり、患者数は膨大です。
つまり、多くの臨床例を持っているといえますね。
一方で、日本の場合は、ホメオパシー人口自体が少ないので、
インドと比較すると臨床例が少ないといえるでしょう。
臨床例が多いといい!少ないとダメ!というつもりはありませんが、
経験は少ないより豊富な方が、安心ではあります。
費用の違い

最後は、費用の違いです。
インドでは昔、マハトマ・ガンジーがホメオパシーの「経済性」から普及を進めたといわれます。
ホメオパシーのレメディは、安価なものが多いからです。
実際、わたしはインドで西洋医学やアーユルヴェーダ、ホメオパシーの治療を受けた中で、
ホメオパシーがもっとも安価な医療手段だと感じました。
どれくらい安いかというと…
インドのホメオパシーのクリニックで
- 診察代は500ルピー(約900円)
- 1ヶ月分のレメディで500ルピー(約900円)
- 合計1,000ルピー(約1,800円)
でした。
アーユルヴェーダで1ヶ月のトリートメントを受けるとしたら
滞在費も含めて、上記の100倍以上になることでしょう。
なお、ホメオパシーに話を戻して…
日本(東京)のホメオパスに同じことを依頼すると、
- 相談料で12,000~13,000円
- レメディ代で8,000~9,000円ほど
- 合計20,000円以上はかかります。
もちろん、インドでも日本でも流派により、あるいは地域により
費用はことなると思いますが、日本の方が高額になりそうです。
とはいえ、日本でホメオパスにかからずに、自分でレメディを買うだけなら数百円~数千円程度です。
ホメオパシーの知識がある人にとっては、日本でも経済的な手段になりえるでしょうか。
日本のホメオパシーの良さって?

さて、今日はインドと日本のホメオパシーの違いについて
わたしが感じたことをレポートさせていただきました。
インドでは医療として認められているがゆえに優位性があるという内容になりましたが…
日本のホメオパシーの良さも当然あると思っています。
日本人ならではの細やかな気づかいといったあたりは、インドと比較するまでもありませんし、
全体的に日本の方が細部まで気にかけていただける傾向が強いと感じています。
また、おそらくこれは流派の違いによる可能性が高いですが…
わたしが日本でお世話になったホメオパスは、特定の薬剤に対するデトックスが得意でした。
おそらく、その流派のトップの方が「薬害」に強い関心をお持ちで
さまざまなレメディを開発されているからでしょう。
インドでも似たような流派があるのかもしれませんが…
「薬害」に着目して対処するという視点では、日本の方が進んでいるのかもしれません。
なお、肝心の「効果」という点では、ホメオパスが日本人であろうとインド人であろうと、
「効くものもあるし、そうでないものもある」という印象です。
決して、インドの方が効果があるよ!というレポートではありません。
両方の国の良い面をとりいれて、健やかにすごしていきたいですね。


