「椎の実」で冬の栄養を補給する

こんにちは!
先月、奄美大島をたずねたときに、山の景色が関東とは違うことに気づきました。

なんというか、遠目に見ると、「ブロッコリー」みたいな木がたくさん生えているのです。

モシャモシャしてブロッコリーのよう
近寄るとこんな感じ

このブロッコリーみたいな木の正体は、「スダジイ」というそうです。

「ええ?須田さんちのおじいちゃん?」とたずねたくなるような名前ですが…
おじいちゃんの「ジイ」ではなくて、椎の木の「シイ」ですね。

奄美大島では、「椎の実」を生で食べたり、
料理やスイーツに使ったりすると伺いました。

一方、都会で生まれ育った人にとっては、
あまりなじみがない存在ではないでしょうか。

今日は秋冬の味覚「椎の実」について、ご紹介しましょう。

「椎の実」と「どんぐり」の違い

「椎の実」は、「どんぐり」とよく似た感じの木の実ですが、似て非なるものだそうです。

調べたところ、帽子のような「かぶりもの」があるのがどんぐりで…

帽子をかぶる「どんぐり」

ジャケットのような「はおりもの」を着ているのが椎の実なのだとか。

服を着る「椎の実」

「どんぐり」を食べるためには、あく抜きが必要ですが、
「椎の実」は、あく抜き不要。生でも食べられますし、焼いてもおいしいです。

「椎の実」も「どんぐり」も栄養価は豊富で、ビタミンやミネラルがたくさんふくまれるとのこと。

そして、オレイン酸やリノール酸・αリノレン酸などの脂肪酸がふくまれるので、
乾燥しがちな冬に潤いを与えてくれる貴重な存在かもしれません。

あく抜き不要の「椎の実」は手軽にいただける分、魅力的ではないでしょうか。

「椎の実」のお味は?!

「椎の実」は、栗に似たほっこりした甘みとナッツのような濃厚さがあって、なかなかおいしいです。

  • ゆでる(約40分)
  • 蒸す(約1時間)
  • 焼く(約10分)

とためした中で、わたしが一番好きなのは「蒸す」でした。
甘みがぎゅっと凝縮されて、なんとも美味です。

蒸した「椎の実」

フライパンで炒ったり、トースターで焼いたりすると、
ナッツっぽい感じになって、食感の違いを楽しめます。

炒った椎の実
炒った「椎の実」

そして、「椎の実ご飯」が最高でした!
イメージ的には「栗ご飯」に近い感じでしょうか。

椎の実ご飯

ホクホクして、甘みがあって、秋冬にうれしい贅沢なご飯だと思います。

「椎の実」の魅力

「椎の実」は加熱すると、ちょうどいい感じに殻が割れるので、簡単に食べられます。

熱が入ると、割れてくる

たとえば「栗」はかたい殻をむくのが大変ですし、渋皮をはがすのも地味にしんどいですよね…。
一方の「椎の実」は、栗のような下ごしらえが少ないのがお手軽で助かります。

そして、ゆでて乾燥させれば、2ヶ月くらい保存ができると本で読みました。
寒い冬の間、ほっこりと椎の実ご飯や椎の実スイーツなどを楽しめます。

奄美大島でも「椎の実」の収穫時期は10月~12月なのだとか。
冬にそなえて、栄養を補給してくれることでしょう。

近くに椎の木がある方は、ぜひ拾ってみてはいかがでしょうか。

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