7月3日は「グルプールニマ」
こんにちは!
今日は、ヨガクラスの帰りに用事をすませたあと、「TOKYO BHAVAN(トウキョウバワン)」さんに伺いました。
TOKYO BHAVANさんといえば、八重洲の再開発によりクローズした名店「ダバインディア」出身のスタッフが立ち上げたお店。
インド好きの間で、話題のレストランです。
上品で素朴なベジミールスは、ちょっと辛いものの、ダバインディアさんの味を思いおこさせてくれました。
南インド料理好きのみなさま、神楽坂でのヨガクラスの後に立ちよってはいかがでしょうか。
さて、週末をはさんで、7月3日(月)は満月です。
インドでは、「グルプールニマ」とよばれ、霊性の師である「グル」へ祈りや感謝をささげる特別な日として知られます。
こちらのサイトによると、東京時間で「グルプールニマ」はは…
7月2日(日)23:51 ~ 7月3日(月)20:38
ということです。
厳密には日曜の夜からスタートですね。
グルへの感謝を形にする美しい機会。
今日は「グルプールニマ」から「グル」について考えましょう。
「グル」とは?
「グル」の「グ」は「暗闇」を意味し、「ル」は光により暗闇を消滅させる者を意味します。
つまり、無知という暗闇をとりのぞき、知識という光を授ける人が「グル」とよばれるわけです。
知識とは、この世界の真理のこと。
わたしたちの無知をとりはらい、真理を教えてくれる人…
となると、ただ者でないことはたしかでしょう。
なぜなら、「グル」自身が真理を完全に理解していなければ、
弟子となる人々に、教えをとくことはできないはずですから。
そして、無知により真理が何だかわからない…凡人のわたしたちは、
「グル」の教えをなかなか理解できない上に、珠玉のアドバイスも実践できなかったりします。
それでも「グル」は忍耐強くわたしたちと関わり、あの手この手をつかって、
レベルの低いところから噛みくだくようにして教えを分けてくださるのです。
献身的で偉大なグルに感謝をささげ、グルの教えをふりかえる日が「グルプールニマ」。
「グル」に祈りをささげたり、「グルストートラム」など祈りの詩歌をチャンティングするといいといわれます。
「ビジネス・グル」に注意?!
霊性の師である「グル」は、わたしたちが心から求めれば、必ずあらわれるといわれます。
だから、「グルがみつからない…」と嘆く必要はないのです。
しかし、残念ながら、インドにかぎらず日本でも…
- あなたの霊性を高めます
- 悪いカルマを解消させます
- 悟りへと導きます
などのセールストークとともに、法外なお布施を求める「ビジネス・グル」のような方々も存在するでしょうか。
ご本人が幸せなら「ビジネス・グル」にどっぷりハマるのもいいですが…
「グル」を求めるあまり、変な人や団体に散財しないようご注意いただければと思います。
もし本物の「グル」なのか「ビジネス・グル」なのか迷ったら…
グルの「行い」が1つの指標となるかもしれません。
「すばらしい言葉」は簡単に言えますが、
「すばらしい行い」は一朝一夕でできることではないからです。
実際に「グル」が、どのような行いをされているか
自分の目で確かめてはいかがでしょうか。
「グル」は奇跡をおこさない
さらに、グルの行いは「奇跡をおこすこと」や「弟子に不思議な体験をさせること」ではないのを理解すべきでしょう。
「グル」はわたしたちの「無知」をとりのぞき、「知識」を与える役割の人であり、
弟子に「不思議体験」をさせるための存在ではないからです。
もちろん、グルから副次的に「奇跡のような体験」がもたらされるかもしれませんが、奇跡は本質ではありません。
「グル」への過度な期待は禁物。
グルにお願いすれば、ある日突然、真理を完全に「悟った~!」となることはないでしょう。
なぜなら、真理は「理解できない」「理解できる」の2択ではないからです。
「まったく理解できない」ところから「ほんの少し理解できた…」と、まるで螺旋階段を少しずつ上がっていくような長い旅路。
今世で完全に理解できるとはかぎりません。
…と考えると、グルとは過去世からの長いおつきあいなのかもしれませんね。
「グルプールニマ」では、忍耐強く知識を分け与えてくださるグルたちに感謝をささげましょう。