パンチャカルマ【day17】怒涛の最終日
こんにちは!
今日はヨガのクラスの後、久しぶりに東池袋のエーラージさんにお邪魔しました。
わたしにはちょっと辛めですが、素朴な南インド料理がおいしいです。
久しぶりに会うヨガ仲間も合流して、楽しいひとときをすごしました。
さて、アーユルヴェーダの浄化療法「パンチャカルマ」のレポートも、いよいよ最終日の17日目です。
17日目は午前中にトリートメントを受けて、15時にはチェックアウトする予定でしたから、
体を落ちつける程度の軽いトリートメントを想定していましたが…
最終日にまさかのトリートメントが盛りこまれ、怒涛の締めくくりとなったのです。
今日は「パンチャカルマ」17日目、最終日の様子をレポートしましょう。
仕上げは「供物」になること
前述のとおり、17日目は午前中にトリートメントを終えて、
15時にはチェックアウトして空港に向かう予定でした。
あわただしいスケジュールですから、
トリートメントは全身をマッサージする「アビヤンガ」くらいだと予想していましたが…
「アビヤンガ」の後に、「ナヴァラ」とよばれる赤米を煮つぶしたペーストが湿布されました。
「ナヴァラ」は、セラピストが17日目の朝にドクターの家で作ってくれたものです。
「ナヴァラ」はトリートメントの最後におこなわれることが多いと聞きます。
若返りやリフレッシュ効果があるほか、筋肉や骨・神経を強化するそうです。
トリートメントの「最終仕上げ」といえるでしょうか。
「ナヴァラ」はいわばご飯のペーストですから、とてもいい香り。
ふと、宮沢賢治の「注文の多い料理店」を思い出しました。
「注文の多い料理店」は、ご飯を食べに立ち寄ったはずの料理店で、
自分が食べられるための準備をされてしまう…というストーリーだったと思いますが…
「ナヴァラ」を全身に湿布されると、自分が誰かの食べ物として供されるような気分になるのです。
そんな「ナヴァラ」は全身、つまり顔にもぬりこまれます。
ドクターがわたしの顔を見て、「ヒーッヒッヒッヒ!」と笑うので写真を撮ってもらったのがこちら↓
たしかにひどい!「寝ぐせ」がある上に眠そうです。
それくらいリラックスできて気持ちのいいトリートメントといえるでしょうか。
最後は、まさかの「オイル浣腸」
気持ちのいい「ナヴァラ」でトリートメントも終了!と思っていたら…
「オイル浣腸をやるけど、先にシャワーを浴びてナヴァラを流したい?」とドクターから尋ねられます。
「えー?ヴァスティやるの??」と驚いていると、「オイル・ヴァスティだから大丈夫!」とドクターはニコニコ顔です。
16日目までの煎じ薬の浣腸とちがって、オイル浣腸は注入する量が少ないので「スモール・ヴァスティ」ともよばれます。
しかし、煎じ薬の浣腸よりもマイルドとはいえ、下痢するのは確実。
あわただしいチェックアウトの日にオイル浣腸をするのは想定外です。
心がザワついたものの、薬草オイルが容赦なく注入されたのでした。
怒涛のチェックアウト
盛りに盛られた最終日のトリートメントが終わったら…
そこからが本当の怒涛のはじまりだったのです。
- 帰国後に飲む薬を受けとる
- ドクターから薬の説明を受ける
- 友人が幻の発酵飲料を持ってきてくれて、一緒に飲む
- 発酵飲料の発酵が思いのほか進んでいて、酔っぱらう
- ランチで酔いをさます
- オイル浣腸の影響で、トイレに何度か行く
- ふらつきながら、荷づくりをする
- 関係者一同とあいさつし、写真をとりまくる
などなど、あわただしいかぎりで…
息つく間もなくチェックアウトを迎えたのでした。
幻の発酵飲料で「酔っぱらった」話はまた後日、ご紹介しましょう。
チェックアウトの日に「オイル浣腸」をして、さらに謎のドリンクで酔っぱらうなんて…
「なんて日だ!」と叫びたくなる最終日でした。
いやいや、インド人…
「準備」はゆっくり丁寧におこなってくれるわりに、ラストスパートの詰めこみが激しすぎるのではないでしょうか。
感傷にひたるまもなく、トリートメントセンターを後にして空港に向かったのでした。