パンチャカルマ【day9】究極のリラックス
こんにちは!
昨日はめずらしい来客がありました。
会うのは3年ぶり。
以前滞在したアーユルヴェーダ施設のスタッフが遊びにきてくれました。
一緒にご飯を食べてから、地元のお寺に向かいます。
お寺については話が長くなるので、別の記事でご紹介しましょう。
さて、アーユルヴェーダの浄化療法「パンチャカルマ」は9日目に入りました。
いよいよ、わたしが大好きなトリートメントのはじまりです。
今日はそんな9日目の様子をレポートします。
アーユルヴェーダといえば…?
わたしが最も好きなアーユルヴェーダのトリートメントは「シロダーラ」です。
「シロダーラ」の「シロ」はサンスクリット語で「頭」を意味し、「ダーラ」は何かを「注ぐ、たらす」ことを意味します。
「アーユルヴェーダ」と聞いて、「シロダーラ」をイメージされる方も多いことでしょう。
頭にオイルなどをたらす、気持ちのいい施術です。
実際は、ただ気持ちよくリラックスできるだけではなく…
脳を浄化し中枢神経系の機能を高めるパワフルな治療法として知られます。
煎じ薬のシロダーラ
さて、「シロダーラ」で額にたらすものは、必ずしも「オイル」とはかぎりません。
薬草を煎じた抽出液のほか、牛乳がミックスされることもあります。
今回はいくつかの薬草の煎じ薬がつかわれました。
大きな壺に薬草と水を入れて煮出したら、煎じ薬の完成。
茶色っぽい色で、ほのかに薬草の香りがします。
思考が消えるシロダーラ
シロダーラがはじまると、わたしは「考え事」ができなくなります。
あたたかい煎じ薬がおでこにたらされ、おでこから頭や耳の後ろ側に流れていく感覚があまりにも気持ちよくて、スコーンと深いところに落ちていくのです。
ふと、愛犬のシロさんがお尻をわたしの頭にくっつけて寝ている姿が思い浮かびました。
- シロさんの丸いお尻、あたたかい…
- シロさんの…まるい…おしり…
- シロ……まるい……なんだっけ?
- まるい……まる……ま…
という感じで、次第に思考がはたらかなくなっていきます。
言葉に支配された世界から、感覚の世界へと急激に変化する感じでしょうか。
そして、自分が2人いるかのように感じられるのも不思議なポイント。
脳がとぎすまされて、今この瞬間の気持ちよさにひたっている自分と、
深い眠りの中にいる自分が混在します。
起きているような、眠っているような、深い瞑想の中にいるような時間になるでしょうか。
終わったあとも、しばらくはぼーっとして、夢うつつ。
シロダーラをした日はよく眠れること確実です。