ちょい足しスパイス「ナツメグ」
こんにちは!
最近、「スパイス戦争」という本を読んでいます。
「スパイス戦争」とは、インドネシアのバンダ諸島でとれるスパイスの「ナツメグ」をめぐり、イングランドとオランダが壮絶な争いをくりひろげた模様をえがいた作品。
どうやら16~17世紀頃の話のようです。
「ナツメグ」をめぐって戦争…?
今の時代のわたしたちからすると、ファンタジーのように感じられるかもしれません。
しかし、実際の航海日誌や日記、手紙などから引用されたノンフィクションなのです。
ヨーロッパ人にとって、「ナツメグ」は「コショウ」とならび、人気のスパイス。
「コショウ」が各地で収穫できたのに対し、「ナツメグ」はバンダ諸島に産地がかぎられていたため、争いになったようです。
今日は「スパイス戦争」をもとに、「ナツメグ」の効能や使い方について考えてみましょう。
「ナツメグ」の意外な効能
「スパイス戦争」では、「ナツメグ」をめぐってイングランドとオランダが血みどろの戦いをくりひろげたわけですが…
なぜ、そんなに「ナツメグ」がほしかったのでしょうか?
「ナツメグ」には、防腐剤として秀逸な効果があるそうです。
腐りやすいものは昔から塩漬け、乾燥、燻製によって保存されてきたが、悪臭を放つ肉の味の落ちるのを防ぐものはなかった。
ところが、食材の上にひとつかみのナツメグを撒くだけで、いやな臭いを消すばかりか、酸化の速度を劇的に遅らせて腐敗のペースを穏やかなものとするのである。
「スパイス戦争」より引用
冷蔵庫がある現代では、ナツメグを「防腐剤」として利用する人は少ないと思いますが…
「肉の臭い消し」としては、今でもよく使われていますね。
ナツメグには、そうした防腐効果や消臭作用のほかに…
- 消化促進
- 体をあたためる
- 痛みを緩和する
- 肝臓の解毒
- ストレス軽減
などの効果があると考えられています。
- 胃腸の調子がイマイチな方も
- 冷え性が気になる方も
- どこか痛いところがある方も
- リラックスされたい方も
ぜひ気軽にとりいれてみてはいかがでしょうか。
「ナツメグ」を「ちょい足し」しよう
わたしは、あたたかい「ココア」にナツメグを「ちょい足し」するのが好きです。
ナツメグを少しふりかけるだけで、ふだんのココアがぐっと大人の味わいになります。
リラックスできるし、体をあたためてくれる効果もあるので、ティータイムにちょうどいいでしょう。
そのほか、パンケーキやお菓子などに「ちょい足し」するのもおすすめです。
ナツメグのビターな味わいと甘い香りが、スイーツに奥深さをあたえてくれます。
もちろん、カレーやスパイス料理とも相性は抜群。
インドでは、野菜のビリヤニ(炊きこみご飯)のなかに、ナツメグが実のまま丸ごと入っていました。
スパイスを手軽に「ちょい足し」して、心と体をととのえていきましょう。