ラギの食べ方(インド・ネパール編)
こんにちは!
今日はヨガクラスの後、新大久保にネパール・カレーを食べに行きました。
新大久保は韓国系だけでなく、インド・ネパール系の方も多く、インド食品店やネパール・レストランがたくさんあります。
今日の「ネパール定食」はこんな感じでした↓
写真のまん中にある「小豆色のあやしい塊」は何だと思われるでしょうか?
実は、雑穀の「ラギ」です。
ラギ粉でできた団子のような食べ物で「ディド」とよばれます。
ラギ粉を沸騰した水にとかし、「ギー」(牛乳を精製した油)をまぜて団子のように練って食べるのです。
日本の「そばがき」のような質感ですね。
ネパール料理の「ディド」自体は、トウモロコシの粉やヒエ粉など「穀物の粉」を練った食べ物をさし、必ずしも雑穀の「ラギ粉」が使われるとはかぎりません。
地域により材料はそれぞれですが、わたしが好きな新大久保のネパール・レストランの「ディド」はラギ粉100%でできています。
さて、雑穀の「ラギ」はインドやネパールなどの「カレー文化」地帯で今でもよく食べられています。
今日は、インドやネパールでどのように食べられているかを中心にご紹介しましょう。
Contents
ラギの食べ方(ネパール編)
冒頭でご紹介したように、ネパール・レストランには、ラギ粉など穀物の粉を練った「ディド」とカレーがセットになった定食があります。
もちろん「ディド」の代わりに「ご飯」も選択できますが…
つまるところ、「ディド」は「ご飯」的な役割の食べ物なのです。
気になるラギ粉の「ディド」の味ですが、「ディド」自体に味つけはほとんどされていません。
今日のランチのお店でも、材料はラギ粉と水と「ギー」(牛乳を精製した油)のみだと聞きました。
「ディド」だけで食べると、あっさりした団子という感じでしょうか。
熱々の「ディド」を手でちぎって、「ギー」という油(写真の右横)にひたして、おかず(カレー)と一緒に食べます。
「ディド」自体にギーがふくまれるので、ギーにひたすのは「追いギー」ともいえる感じですね。
香ばしい「ギー」の香りが食欲をそそります。
「ディド」と一緒に食べるおかずは「カレー」。
カレーの塩味や辛味に「ディド」を組み合わせると、ちょうどいい塩梅になります。
「ディド」は手でちぎっておかず(カレー)と一緒に食べるので、必然的に「手食」になるでしょう。
手食でほおばっていたら、お店の方がニコニコして「おかわり」をサーブしてくださいました。
「ディド」は穀物の粉でできているので、ご飯を食べているようなもの。
穀物とカレーのコンビネーションだから、「お米」がなくても、お腹いっぱいになります。
ラギの食べ方(インド編)
ネパール料理の「ディド」に似た食べ物がインドにもあります。
「ラギボール」とよばれ、ウィキペディアにのっているくらいです。
レシピは、ネパールの「ディド」とほぼ同じ感じでしょうか。
ラギ粉と水、ギーが主な材料で、練ってボール状にまるめて食べます。
ご参考までに、「ラギボール」の作り方の動画リンクをはらせていただきます。
「ラギボール」のおかずは、いわゆる「カレー」の他、牛乳やヨーグルトなど乳製品と一緒に食べたりもするのだとか。
「朝食にラギを食べないと、元気が出ない!」というインド人もいるくらいです。
「ラギボール」以外のラギのレシピとしては…
ラギ粉を小麦粉や米粉とまぜて「ドーサ」とよばれるクレープにしたり、「チャパティ」や「ロティ」とよばれる平たいパンにしたりします。
ヨガの師マスター・サティシュジが作ってくださって「ラギ・ドーサ」(写真の中央上)↓
以前、南インドでラギ粉が入った黒いパン(食パンのようなもの)を食べて、とてもおいしかったのを記憶しています。
ラギ粉の含有量がわりと多い「ラギボール」から、パンやクレープなど「粉もの」料理への「ちょい足し」まで、さまざま利用されるのが「ラギ」なのです。
そんなわけで、今日はカレー文化圏であるインドとネパールでのラギの一般的な食べ方についてご紹介しました。
ご興味がある方は、ネパール・レストランで「ディド」を頼んでみてください。
ラギ粉の「ディド」を食べると、不思議と元気が出るのを実感いただけるのではないかと思います。