「痛み」とのつきあい方
こんにちは!
久しぶりに腰が痛くなりました。
以前、マスター・サティシュジに教えていただいた腰痛用のワークアウトを試したものの、
思うところがあり、今回は1日だけやってストップしました。
痛みの原因を考え、よりよい対処法をさがすのではなく…
ちょっとちがう「痛みとのつきあい方」をしたくなったのです。
体の痛みを重視し、痛みについて考えれば考えるほど「痛くなっていく」気がします。
意識するほど「痛み」が体に根をはり、定着する感じでしょうか。
腰痛のためのワークアウトをやめ、痛みに効くオイルもやめ、体の声にしたがって過ごしていたら…
痛みは軽くなり、いつの間にかなくなっていました。
今までの痛みへの対処の数々は何だったのか…と感じさせられます。
というわけで、今日は「痛み」とのつきあい方について考えてみましょう。
体の痛みとエネルギーブロック
ヨガの師であるマスター・サティシュジによると、体の痛みとは、その場所にエネルギーのブロック(つまり)があることを意味するそうです。
エネルギーのブロックがあると、脳にもエネルギーが届きません。
つまり、「情報」が伝わらない状態になっているのです。
どうすればそのブロックをはずし、エネルギーを循環させられるのでしょうか。
あるいは、なぜエネルギーがブロックされ、痛みになってしまったのでしょうか。
痛みの原因を考えても、意味がない
痛みにはさまざまな原因があるので、原因を追求してもあまり意味がないように思います。
マスター・サティシュジによると、たとえば「腰痛」は、「姿勢」だけでなく「ライフスタイル」にも問題があるとおっしゃっていました。
生活全般でどんな原因があるか…範囲が膨大すぎて、自分で原因を特定するのはむずかしいといえます。
以前インドで、ある日本人の方がアーユルヴェーダのドクターの診察を受けるのにつきそった経験があります。
その方は長年の腰痛に悩まされていて、ドクターにその相談をしました。
インド人のドクターは、「昼寝をやめるように」とおっしゃいます。
その方は昼寝が習慣化していて、それが腰痛の一因になっているというお話でした。
まさかの「昼寝」が腰痛の原因とは…。
このように想像もつかない行為が原因になっていたりするので、自分で「原因はこれ?」「いや、あれが原因?」と犯人さがしをしても、あまり意味はないように思うのです。
「痛み」を重視しない
さて、「痛み」としてエネルギーがブロックされている状態は、どのように解消できるのでしょうか。
マスター・サティシュジは、痛みなどわたしたちの集中を阻害するものについて、「まともに相手にするものではない」という趣旨のことをおっしゃっていました。
痛みは「本質的に重要なものではない」ので、体にあることを認めつつ「サポートしてくれるように、体に頼めばいい」とのことです。
誤解のないように…痛みを「無視すればいい」という話ではありません。
痛みを重視して原因追及や改善に奔走するのではなく…
もっと体のもつ知性を信頼していいということではないでしょうか。
痛みを「重視しすぎすに、味方につける」ことが大切なのかもしれませんね。
体が痛いときは「今すぐ痛みをなくしたい!」と思われるかもしれませんが、
そんなときこそ体を信頼し、サポートを頼んでみるといいでしょう。
痛みをとおして、体と対話する機会になれば幸いです。