ヨガで3つの脳を「つなげる」話
こんにちは!
プラブヨガでは、「上半身と下半身をつなぐ」「心と体をつなぐ」など「つなぐ」というキーワードがよくでてきます。
それもそのはず。
「ヨガ」という言葉自体、サンスクリット語で「つなぐ」を意味する「ユジ」が語源となっているからです。
今日は、ヨガをとおして内側の「知性」をつなぐ大切さを考えたいと思います。
以前、アシュタンガヨガのシニアティーチャーであるゴヴィンダ・カイ先生が来日されたときに気になる話を伺いました。
ゴヴィンダ先生によると、わたしたちの「知性」は頭(脳)だけでつくられていないそうです。
- 頭(脳)
- 胸(ハート)
- お腹
の3つが「知性」をつかさどり、これらをつなげて使うと、とてもパワフルなエネルギーになるのだとか。
そして、ヨガの練習を深めると3つの脳がつながるとおっしゃいます。
今日は、3つの脳とヨガについて考えてみましょう。
脳に興味がある方も、ヨガとどう関係があるか知りたい方も、気軽にお読みいただければ幸いです。
3つの脳が「知性」をつかさどる
ゴヴィンダ先生によると、わたしたちの「知性」は、
- 頭(脳)
- 胸(ハート)
- お腹
の3つでつくられます。
たしかに、わたしたちは何か「考える」ときには頭をつかいますが、
「うれしい」「かなしい」などの感情は胸(ハート)でうけとめる感覚がないでしょうか。
実際、「胸にひびく」「胸をいためる」「胸をこがす」など感情にかかわる表現がたくさんありますね。
お腹についても、「腹をきめる」「腹落ちする」「腹黒い」など感情と密接にかかわる言葉があります。
最近では、科学的にも脳と腸が密接に連携しあっていることが明らかになっており、腸は「第二の脳」とよばれています。
頭で考えすぎると、動けなくなる
ゴヴィンダ先生は、日本人は「頭で考えすぎる」と指摘されていました。
つまり、多くの人は頭(脳)で考えすぎで、胸やお腹の知性を使えていないということです。
さらに3つの脳がつながりをなくしているため、「頭だけで考えて、行動できなくなっている」状態なのだとか。
昨日の記事でもご紹介しましたが、思考は自分にとって都合のいいストーリーをつくりあげます。
ゴヴィンダ先生によると、「頭が考えることは、真実に基づかないゴミのかたまり」とのこと。
もっと胸(ハート)やお腹の知性を使うべきだと指摘されていました。
そして、ヨガの練習はゴミだらけのマインドを浄化させ、3つの脳(頭と胸とお腹)をつなげる効果があるとおっしゃいます。
3つの脳がつながると、何でもできる?!
3つの脳である頭・胸・お腹がつながると、大きなエネルギーを生み出し、人はより自由に生きられると聞きます。
逆境にもめげず、自分の使命にしたがって自由に人生をきりひらけるのだとか。
たしかに…
- 頭(脳)は「論理」
- 胸(ハート)は「直感」
- お腹は「本質」であり、情熱を生み出す
と考えると、これら3つがつながると最強ともいえます。
何でもできるのではないでしょうか。
ヨガで3つの脳をつなげる
ヨガを継続的におこなって心と体を浄化させると、3つの脳(頭、胸、お腹)がつながり連携できるようになるそうです。
なぜなら、ヨガの練習は「体」だけにとどまらないからです。
ヨガは「集中」を肉体以外にも向ける練習になります。
体や心の内側に意識を向ける、つまり「自分をクリアに見る」ことも練習の一部です。
勇気をもってありのままの自分を受けとめ、感情と論理をつないでいけば「3つの脳がつながる」感覚をつかめるかもしれません。
わたしもまだまだ道半ばですが、ぜひ一緒にヨガの道を歩んでいきましょう。
3月のスケジュールまでアップしました。