「牛乳を飲まない方がいい」3つの理由
こんにちは!
先日の東京クラスでは、ヨガの師プラブジから「ヨガでつくられたエネルギーを細胞にためる」ためにA2ミルクがすすめられました。
ヨガにかぎらず、インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」でも牛乳は推奨されます。
しかし、少なくとも日本で牛乳を飲むのは、わたし自身はあまりおすすめしません。
理由は、
- 牛乳の種類が違う
- 工業化されている
- ルーツが違う
の3点からです。
今日は「牛乳を飲まない方がいい3つの理由」をテーマにお話ししつつ、アーユルヴェーダのドクターの見解もご紹介します。
「牛乳を飲むとおなかがゴロゴロする方」も、「乳製品が体にいいか疑問に思われている方」も、お読みいただくと牛乳にたいする見方が変わるかもしれません。
ぜひご一読ください。
理由1.牛乳の種類が違う
牛乳を飲まない方がいい1つめの理由は、インドと日本の牛乳の「種類が違う」からです。
ヨガやアーユルヴェーダで推奨される牛乳は、「A2ミルク」とよばれる種類。
一方、日本で流通している牛乳の大半は「A1ミルク」なので、種類がことなります。
ヨガの師プラブジは「A1ミルクはとらない方がいい」とおっしゃっていました。
それくらいA1とA2は別物なのです。
A1ミルクとA2ミルクの違いは、牛乳にふくまれるタンパク質「ベータカゼイン」の種類の違い。
詳しくはこちらをご覧ください。
さらに、A2ミルクのなかでも、インド固有の牛からとれるA2ミルクこそが体にいいと言われています。
インドでみかけるジャージー牛もA2ミルクを産出し、インド固有の牛より産出量が多いことで知られています。
しかし、古典で「体にいい」と言われている牛乳は、あくまでインド固有の牛からとれるA2ミルク。
おそらく、インド固有の牛からとれるA2ミルクは日本では手に入らないでしょう。
理由2.工業化されている
牛乳を飲まない方がいい理由の2つめは、日本の牛乳は工業化されており、インドの牛乳とは別物だからです。
ヨガやアーユルヴェーダで「体にいい」と言われる牛乳は、自然な状態で育てられた牛からとれる牛乳のこと。
家族とともに生活し、自由に散歩してご飯を食べ、愛情をそそがれて育った牛の牛乳です。
日本のように、狭い牛舎で自由に動くこともままならず、
- 成長ホルモン剤
- 抗生物質
をとり続けた牛の牛乳ではありません。
ヨガの師プラブジの故郷タミルナドゥ州では、牛を育てる場合、生涯の飼育を義務づける法律があると聞きます。
つまり、牛が年をとって乳が出なくなったからといって、食肉用に売りはらえません。
最後まで「家族」として面倒をみなければならないという法律です。
一方、日本でも「オーガニック」「放し飼い」を売りにした牛乳や乳製品がありますが、乳がとれなくなれば牛は食肉用に売りはらわれると聞きます。
つまり、「牛」に対するとらえ方が、
- インドの伝統的な価値観では「家族」
- 日本では「商品」
といえるでしょう。
理由3.ルーツが違う
牛乳を飲まない方がいい理由の3つめは、人種としてのルーツが違うからです。
インド人や西洋人にとって「牛乳はいいもの」であっても、それが日本人にあてまはるとはかぎりません。
なぜなら、古代から牛乳を貴重な栄養源として生きてきたインド人や西洋人と違い、わたしたちの祖先は牛乳を飲む習慣があったとは思えないからです。
詳しくはこちらから。
多くのインド人は、「牛乳はすべての人にいい」と言いますが…
たとえ家族としてのびのび育てられたインド固有の牛からとれたA2ミルクであっても、日本人が常食したときに本当に体にいいかは「わからない」が正解だと思います。
ご自身の体と相談しつつ、どれくらい取りいれるかを決めるのがいいでしょう。
アーユルヴェーダ・ドクターの牛乳に対する見解は?
インド以外での牛乳の摂取について、インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」のドクターの考え方はわかれます。
日本をふくめ外国で手に入る牛乳はインドのものとは別物なので、明確に「飲まない方がいい」とおっしゃるドクターもいます。
一方、「牛乳であることに変わりはないから飲んだ方がいい」とおっしゃるドクターもいます。
とはいえ「飲んだ方がいい」というドクターも、できるかぎり「A2ミルク」「オーガニック」を選ぶように推奨されているケースが多いです。
ちなみに今回の話は「牛乳」だけにかぎりません。
ヨーグルトやチーズ、ギーなど牛乳からつくられる乳製品も同様です。
ホルモン剤や抗生物質づけのA1ミルクからつくられたヨーグルトやチーズ、ギーが体にいい…とは考えづらいでしょう。
ぜひ心身の健康のために、納得がいくものを選んでいただければと思います。