ガネーシャ神のお祭り
こんにちは!インドでは、ガネーシャ神のお祭りが行われています。地域によって開始日が若干異なるようですが、1週間続けてお祝いするそうです。今日は、スワミ・プールナアムリターナンダ・プリ(以降スワミジ)のZoomクラスで解説があったのでシェアしたいと思います。
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障碍を破壊する神様
ガネーシャ神は日本でも馴染みがあるでしょうか。写真のように、象のお顔をした、お腹が大きい神様です。私たちの前に立ちはだかる障碍(しょうがい)を破壊してくれます。障碍とは、「物事の達成や進行のさまたげになること。また、さまたげとなるもの」です。
この障碍ですが、外側の障碍と内側の障碍があります。
外側の障碍はわかりやすいですね。
たとえば、誰かと会う約束をして電車に乗ろうとしたけれど、電車が遅延していて予定していた便に乗れず、約束の時間に到着できなかった、というような、自分以外の原因でさまたげとなるケース。妨げとなるのは、他人かもしれないし、天気かもしれないし、様々です。
一方、内側の障碍は自分の中の妨げなので、認識しづらいとスワミジが仰っていました。
たとえば、ヨガを毎朝しよう!と決めたけれど、眠くて起きられなかった…など。何かをしたい、しようと思って、それができる状況にあるけれど(自分以外のものから何か妨げられているわけではないけれど)、自分の意思や状態により、やりたいことができないというようなケースです。
これは、日常的に色々な場面でみられると思います。
「やりたいけど、できない」「やめたいけど、やめられない」…これって皆の「あるある」じゃないかなあと感じます。
お祈りの効果って?
何かをするときにスムーズに物事が進むと楽ですが、基本的に、仕事でも、プロジェクトでも、習慣化したい何かでも、妨げとなるものや達成を阻むものって、必ず一緒についてくる…といっても過言ではないくらい、ありふれていますよね。
簡単に解決できる妨げから、もうどうにもならないということまでレベル感は様々。「運がなかった」としかいいようのないこともあります。
こうした「運」が作用する領域において、特に祈りが効いてくるのかもしれません。
ガネーシャ神に祈れば、障碍を全部破壊してくれるから何もせずに待っていればいい、ということではなく、自分にできることをやり尽くして、それでもどうしようもないこと、自分の力ではどうにもならないことを認識し、祈るという姿勢が大切なのかなと思います。
スワミジのところに、「祈っているのに、効果がない」と言ってくる人がいると聞きました(笑)。
「ただ祈るだけでは意味がないよ。エゴを捨てて、自分を完全にゆだねて祈りなさい」と伝えているそう。そうでないと、あまり効果が得られないそうです。
自分を完全にゆだねるって一朝一夕でできることじゃないですね。難しいけれど、奥深い!
その境地に近づけるように、日々精進したいと思います。